2020.1月号 図書館ニュース
十人十色、わたし色。 ~家族との架け橋、図書館~
神戸市立新長田図書館 館長補佐 村上 智子
ママだって頑張っています
可愛いわが子と過ごす毎日、いかがお過ごしですか。
出産後はなにもかも子ども中心で、睡眠もままならない毎日。部屋は片付かないし、せっかく作ったご飯はなかなか食べてくれないし、お風呂はカラスの水浴びより短い時間でしか入れていない。
子ども中心なのが嫌なわけじゃない。夫が助けてくれないわけじゃない。子どものことはとっても可愛いし、大好き。でも、思うようにいかないし、イライラしたり、しんどかったり、わたしだって頑張っているのに……。
図書館がそんなママを助けます!
もちろん、代わりに部屋を片付けるわけではありません。ごはんを代わりに作ってあげられるわけでもありません。
ですが、図書館の本には、家事のコツが書いてあるものや、時短の料理ばかり集めているもの(離乳食だって!)もありますよ。
図書館がママの助けになる本、教えます
ママたちの助けになる本。景山聖子さんの書かれた『ママが楽になる絵本レシピ31』(小学館)も、そのうちの一冊です。
この本は、文字通りママが楽になるための強い味方です。
例えば、トイレトレーニングがなかなかうまくいかない時、「トイレトレーニングが進まない」の項目のたった5ページだけを読んでみてください。 トイレトレーニングのコツと、トイレトレーニングを楽しくする絵本が紹介されています。
そうして子どもと絵本を楽しみながら、自分も楽になってください。「ラク」と「たのしい」は同じ字を書くのですから、ママが楽ならきっと子どもは楽しいです。
「ママ」に正解なんかない
それでもしんどい時は『ぐりとぐら』を書かれた中川李枝子さんの著作『ママ、もっと自信をもって』(日経BP社)を手に取ってみてください。
「お母さんたちと話をしていると、子育てに悩んでいる人が多いことに驚きます。でも子育てに「こうするべき」なんて回答はないでしょう。(中略)うまくできないことがあって当然。得意なことがあり、不得意なことがある。それがお母さんの個性なのですから」(はじめに より)
子育てに自信がなかったり、うまくいかなくて悩んでいたりするのは、自分だけではありません。
それは、初めての子どもでも二人目でも三人目でも同じことです。だってそうですよね。おにいちゃんとおとうと、全く同じ性格だったなんてことはないのですから。
色々な子育ての悩みを、我慢することはないのです。ママはいつだってわが子のことを考えて想って頑張っています。だからこそ、少しでもお手伝いがしたい。
『ママ、もっと自信をもって』はきっとママの心を救ってくれます。
子どもと本と図書館
本は、子どもの成長の大いなる栄養素になると言われています。焦りや義務感から読む必要はまったくありません。どんな形でも、何度でも、いつでも、いつまででも、本を一緒に楽しんでください。そうすることで、ふとした時に子どもの成長を感じられるでしょう。わが子との絆を垣間見ることもできるかもしれません。
家族と本の出合いの場に、図書館が寄り添えますように。
神戸市立新長田図書館 館長補佐 村上智子
神戸市立新長田図書館
- 開館時間:火~土 10:00~20:00、 日・祝 10:00~18:00
- 所在地:長田区細田町7-1-27 市営細田住宅2階