2024.6月号 図書館コラム
子供は才能に溢れている!
このコラムを読まれている皆様の中には
「この子には才能があるのでは?」と思った事のある方は沢山おられますよね。日々の中で子供の輝く才能を数多く見つける事は難しくないと思います。その才能を伸ばせる様にしたいはず。
子どもの才能を伸ばすには!
親は子の才能を伸ばす「最高にして最大の存在です」これは大前提ではないでしょうか?
では子供の才能を伸ばすにはどうすれば良いでしょうか?
今回はそのヒントととなる一例として「モンテッソーリ教育」と「ハーバード式」をご紹介します。
「モンテッソーリ教育」の目的は「自立」、そして
「ハーバード式」の目的は「やりたいを見つける事」と言えます。その二つをプラスした『輝きメソッド』を是非、体験してください。
モンテッソーリ教育から
・子供の行動の秘密について
子供は「親を困らせる気」はなく「やりたい事」をやっているだけです。それは子供が「伸びようとしてるサイン」です。やりたい気持ちを許された子は才能を伸ばし、親は「安心」と「信頼」を与える事が出来ます。やって欲しくない事はあらかじめ伝えておけば後は前向きに捉え、親も楽しんで気持ちを楽にして見てあげて下さい。手を貸す、世話を焼くのではなく子供の能力を引き出す存在になりましょう。
・「敏感期」と「集中力」について
脳の基礎が出来上がるのは6歳までだと言われています。これは「敏感期」と呼ばれ、特に3歳までは五感で体験するもの全てを全身で吸収する時期であり、この時期の刺激は大切です。赤ちゃんは生まれながらに能力を備えており、これからの人生を生きていく上でベースとなる能力はこの時期に身につきます。その能力が伸びる時期に機会を奪ってしまうと能力を伸ばす時期を逃してしまいます。参考として接し方の8箇条を紹介します。
①全てを受け入れる②自分で選ばせる③信じて待つ④満足するまでやらせる⑤子供に解決させる(安全は確保して)⑥間違いを訂正しない⑦子供と楽しいを共有する⑧自然の中で遊ぶ事です。
次に「集中力」には何が必要でしょうか?
それは「完全にのめり込んでいる状態」をどれだけ経験できるかが重要になります。ステップとしては①やりたい事をやる②何度もやる③集中してやる④達成感を味わう⑤次の新しい挑戦をする、この実践をするのが一般的です。
ハーバード式から
・世界に羽ばたく才能を伸ばす「9つの知能」
「9つの知能」とは
①〈体の知能〉とは運動神経、器用さ等の能力
②〈言葉の知能〉とはコミュニケーション能力
③〈数の知能〉とは論理的に考える能力
④〈絵の知能〉とは空間認識能力
⑤〈自然の知能〉とは自然や人工物を識別する能力
⑥〈感覚の知能〉とは表現力、様々な情報を識別する能力
⑦〈音楽の知能〉とは音楽の種類等を識別する能力
⑧〈人の知能〉とは他人の感情などを理解して上手く付き合う能力
⑨〈自分の知能〉とは自分の長所・短所を理解し目標達成や動機付け等を自律的に行う能力
この二つの教育方法の紹介が皆さまの子育てに役立てば幸いです。
最後に
子育てに疲れたり、余裕が無くなった時は思い切ってサボりましょう。また、先達の意見を一度立ち止まって参考にしてください。
新長田図書館には、今回参考にした『マンガでよくわかるモンテッソーリ教育×ハーバード式子どもの才能の伸ばし方』(伊藤美香著/かんき出版)や『ママ、もっと自信をもって』(中川李枝子/日経BP)もおすすめです。その他にもたくさんの子育てに関する本があります。戸惑ったり、困ったりした時には是非来館頂いて書籍の貸出しなど手助けになれば幸いです。
神戸市立新長田図書館
植村 綾子