2024.8月号 図書館コラム
テーマ:動物の絵本
近年、“読書離れ”や“読解力の低下”などが問題視されているなか、お子さんにたくさん本を読んで欲しいと思われる保護者の方も少なくはないと思います。
このコラムでは、手に取りやすい「動物の絵本」を参考例として紹介しながら、いくつかの疑問にお答えします。
「読み聞かせっていつからすればいいの?」
個人差はありますが、大体8カ月頃から絵本に興味を持ち始めると言われています。
例えば『いいおかお』(アリス館)という写真絵本は「○○ ○○ いいおかお」という、リズム感が心地よく、動物たちの生き生きとした表情が面白い絵本です。この絵本のように繰り返しの言葉のリズムがあると、お子さんが興味を持ちやすいと言われています。同じく写真絵本の『ねんね』(アリス館)はおやすみの時間に読むのもおすすめです。
少し大きくなったお子さんにおすすめしたい「動物の絵本」
『ねずみくんのチョッキ』(ポプラ社)は言葉に繰り返しのリズム感があり、チョッキを着た動物たちの表情に大人も思わず笑ってしまいます。『アンガスとあひる』(福音館書店)は好奇心旺盛なスコッチテリアのアンガスが主人公です。あひるとの攻防がなんとも愛らしい絵本です。
どちらもシリーズで出版されていますので、お子さんと一緒にシリーズを読破するのも面白いかもしれません。
「どんな絵本を読めばいいの?」
神戸市立図書館では「えほんの小箱」という冊子を配布しています。青色の冊子と、緑色の冊子があり、青色は0歳から、緑色は少し大きくなって3歳から楽しめる絵本をたくさん紹介しています。赤ちゃん絵本を選ぶ際に迷われた時には、ぜひ参考になさってください。
新長田図書館でのイベント
新長田図書館では毎月第3水曜日10時30分から11時まで、0歳~3歳のお子さんと保護者の方がご参加いただける「おひざのうえのおはなし会」というイベントを行っています。赤ちゃん絵本の読み聞かせや、手遊びもあります。内容盛りだくさんで、赤ちゃん絵本もたくさん用意していますので、みなさまのお越しをお待ちしております。
絵本って面白い!
絵本の読み聞かせはお子さんにとって豊かな読書体験として、心の糧になります。
大きくなって、自分で文字を読めるようになっても「読んで!」と本を持ってくるのは、一緒に絵本の世界を楽しみたいからです。ぜひ、たくさん読んであげてください。
今回、色々な動物の絵本を紹介しましたが、お子さんと一緒に保護者のみなさまも絵本の世界を楽しんでいただければと思います。
神戸市立新長田図書館
谷原萌花