115. 2024.11月号 図書館コラム


今回のテーマは

 このコラムの読者の方の多くは、現在子育て中の方々かと思います。大切な子どもさんの健やかな成長に欠かすことが出来ない「食べ物に関する絵本」が今回のテーマです。このテーマの本は数多くあり、数冊だけに絞るのは難しいのですが「食べ物」に興味を持って楽しんでもらえる絵本を選びました。

1)小さなお子さん向けに

『あっちゃん あがつく たべものあいうえお

(さいとう しのぶ作 みね よう原案 リーブル)

この絵本は、あいうえお順にいろいろな食べ 物が出てきます。どのページも顔の表情に愛嬌があります。読めばきっとお気に入りのページができるはずです。

『おいしいおと』

(さんのみや まゆこ ぶん ふくしま あきえ え 福音館書店)

 タイトルどおり食べ物のおいしい音が絵本から

聞こえるように感じられます。

『おべんとう』(小西英子さく 福音館書店)

みなさんは、お弁当に何が入っていると嬉しいですか。お弁当が完成するまでの楽しい絵本です。

2)多くの人が知っているといえば

 1967年に単行本化されているので、みなさんも子どもの頃に読んで、今は子どもさんに読んであげているかもしれない『ぐりとぐら』(中川李枝子さく 大村百合子 え 福音館書店)も楽しい絵本です。覚えていますでしょうか。野ねずみのぐりとぐらが好きなのは「おりょうりすること たべること」このフレーズを聞くと、ぐりぐらぐりぐらと続きが出てきませんか。大きなたまごとあのかすてらが印象的です。

3)さらに世界中で楽しまれている

絵本では

 さて、世界中で親しまれている絵本と言えば何か思い浮かぶ絵本はありますか?

『はらぺこあおむし』

(エリック=カールさく もり ひさしやく 偕成社)

こちらもベストセラーの絵本です。あおむしはおなかがぺっこぺこ。毎日食べ物を食べ、さなぎからちょうに成長するとてもシンプルなお話です。子どもたちがこの絵本のどこが好きなのかを考えてみると、あおむしが食べた跡が穴になっているところも好きなポイントの1つなのだと感じます。

「食べ物」の絵本のお話をしているとお腹が空いてきませんか?

『はらぺこさん』

(やぎゅうげんいちろう さく 福音館書店)

この絵本がお腹の空く不思議を解決してくれます。

子どもの成長を願うとアレルギーでどうしてもだめな食品を除いて、小さい頃から好き嫌いなく、残さず食べて欲しいと思いますよね。元気に暮らすためにも身体を作る元となる「食べ物」について、興味を持ってもらいたいものです。

今回紹介した絵本の中には、すでに家にあり読んだことがあるという本もあったと思います。ですが、お子さんが「読んで欲しい」と言って持ってくる場合は、何度でも一緒に楽しんで下さいね。

終わりに

「食べ物」と聞くと、どんなワードが他に思いつきますか。例えば、お箸の持ち方・食べ方のマナー・おやつ・給食・食べ残し・カロリー・栄養素などなど。気になることはたくさんあるのではないでしょうか。

このコラムをきかっけに「食」に興味を持たれた方は、お忙しいとは思いますが是非図書館に足をお運びください。

            

神戸市立新長田図書館

堀井 千津子