2025.2月号 図書館コラム
子どもにどんな声がけをしていますか?
子どもの頃、親に言われた言葉でとてもよく覚えているものがあります。
私は泳ぎが苦手だったのですが、練習中に「平泳ぎのフォームがきれいだね」と言われたのです。自分では全く自信がなかったので驚きました。そして更にびっくりしたことに、その後ほどなく平泳ぎをマスターすることができました。あんなに苦労していたのに、と自分でも本当に驚きました。
親はもう忘れてしまっているでしょうが、「フォームがきれい」という言葉をかけてもらったことがとても嬉しかったのを覚えています。このことがきっかけで、私は水泳に対して苦手意識がなくなりました。今でも平泳ぎは得意です。ちなみに、クロールについては「泳いでいるというより溺れているみたいだね」というコメントで、そのせいとは言いませんがクロールは苦手なままでした。
子どもにとって、親からかけられる言葉の効果は絶大です。それは良い意味でも、悪い意味でもです。今回は子どもに対する言葉がけについての本を紹介します。
幼少期に
『保育士に怒らず育てるコツ全部聞いてみた 子育て神フレーズ』
(著者 横山洋子 永岡書店)
子どもへの言葉がけで大切なのは、大人の要求を押し付けるのではなく、子どもの心を一旦受け止めて寄り添い、大人の言葉を届けることだといいます。ですが、忙しい毎日の中でなかなか適切な言葉がけをするのは難しいですよね。そんなとき、保育士が実際に現場で使って効果があった「神フレーズ」や、子育ての「困った!」に対して、怒らなくても一瞬で子どもに伝わる具体的な声かけがたくさん紹介されています。
小学生になったら
『親子ではじめる ハッピートークトレーニング』
(著者 池崎晴美 すばる舎)
勉強やスポーツ、習い事に趣味や遊び、友人関係など、毎日を全力で生きる子どもたちは、家族からかけられる言葉で元気の素となるパワーをもらっています。親子で「遊び」や「ゲーム」を通じて無理なく前向きな言葉を引き出し、自然とポジティブな考え方や行いをすることができようになる方法が分かります。
どの年代の子どもにも
『子どもの自己肯定感を高める10の魔法のことば』
(著者 石田勝紀 集英社)
皆さんは、日ごろどのような声がけをしていますか?何の気なしに使いがちですが、子どもの心を壊してしまう言葉があるといいます。良かれと思ってかけた言葉が、子どもの自尊心をつぶしてしまう原因になっては本末転倒ですね。言い方を変えるだけで、子どもの自己肯定感が高まって物事を肯定的にとらえるようになり、人生を意欲的に生きる術が身についてきます。そんな「魔法のことば」を日常に取り入れるコツや、実際に寄せられた事例への対処法が詳しく語られています。
絵本を読もう
子どもは肯定的な言葉をかけられることにより安心し、自分に自信を持つことができます。これと同様の効果があるものをご存知でしょうか。それは、絵本の読み聞かせです。子どもは大好きな親の声でわくわくするお話を聞き、親はそんな子どもとふれあい、お互いに心地よい時間を過ごすことができます。最後に、自分をありのままに受け入れ、大事にすることの大切さを教えてくれる絵本を1冊紹介します。
『わたしとなかよし』(作:ナンシー・カールソン 訳:中川千尋 瑞雲社)
ここまでお読みいただいていかがでしたか?新長田図書館にはここで取り上げたものの他にも言葉かけの本や絵本を多数所蔵しています。よろしければ是非、図書館へ足を運んでみてくださいね。
神戸市立新長田図書館 加藤 佐知緒
