14. 2020.5月号 マイスターに聞く!! vol-4 成Naru健康プロモーション

2020.5月号 マイスターに聞く!! vol-4 成Naru健康プロモーション

ご自宅で出来る「心ストレス・身体のストレスが軽減できる」呼吸法

―呼吸筋ストレッチ体操 いい呼吸で心と身体を楽にしましょう―

呼吸筋ストレッチ体操認定指導士

Naru健康プロモーション 北 勝 成


 緊急事態宣言で外出が自粛され、好きな事や気分転換もできず『心や身体のストレスが日々積み重なってきている』と思います。また運動不足にもなりがちです。

〇身体的ストレス!! ご自宅にいる時間が長くなるとスマホやパソコンを触る時間が長くなり猫背等姿勢も悪くなり身体にストレスがたまります。下の図のように頭が前に傾くと後ろの筋肉が引っ張られ、凝り固まり血流が悪くなり首コリ、肩こりの原因だけではなく、息を吸っても胸が広がらない感覚になります。首の後ろの吸う筋肉も弾力を失うので息が吸いづらくなります。

〇心のストレス!! ネガティブな情動は、頭痛や動悸、息切れ等、様々な身体症状を引き起こします。実は不安の感情は脳の働きによって呼吸を速く浅くさせることが明らかになっています。過度のストレスが心身にかかると、人間は大きく呼吸するようになります(ため息等)。精神的なストレスは呼吸に強く影響を及ぼし、息苦しさ、呼吸困難感を生み出しています。

〇人間の呼吸数!! 1分間に約15回(吸う、吐くを1回として)。1日にすると20,000回以上、1年で720万回も呼吸しています。 これだけの数の呼吸を良い呼吸をするかしないかで健康状態はかわるといわれています。

〇呼吸で気持ちを切り替えられる!! 呼吸と脳の働きは切り離せない密接な関係にあります。 ストレスが増して呼吸が浅く、速くなると脳の呼吸中枢が緊急モードになり血圧をあげ、筋肉を緊張させます。すると心の緊張状態も続きストレス、不安、不眠の原因に!常に呼吸が速いと身体の緊張が解けず血流が悪く、肩こりや冷えの原因にもなりかねます。

〇呼吸数を減らして心身ともリラックスに!! ゆっくりしたリズムで呼吸をすれば脳の呼吸をつかさどる部位(偏桃体、呼吸中枢等)も緊急モードを解除して、副交感神経優位で心身がリラックス状態になり身体の不調、不安等も和らげることができ様々な症状の改善も期待できるものです。つまり、『呼吸によって感情をコントロールする事ができる』。

〇呼吸筋ストレッチ体操で!! 脳と筋肉の動きをマッチさせて呼吸をすこやかに整えるために考案された呼吸筋を和らげる体操です。

〇呼吸筋とは!! 呼吸筋とは「呼吸をするときに肺の収縮をサポートしている筋肉」で首や肩、胸、腹などの筋肉を指します。息を吸うために肺を膨らませる「吸息筋」。息を吐くために肺を縮ませる「呼息筋」。

呼吸筋をしっかり使って呼吸を行うと、様々な健康効果の改善が期待されます。

  1.  筋肉がほぐれると血行がよくなります 
  2.  酸素が隅々まで届いて冷えが解消する
  3.  自律神経のバランスが整う
  4.  内臓の動きが活性化する
  5.  精神的にリラックスする

※ 呼吸筋ストレッチ体操は、呼吸生理学権威で医学博士の本間先生(東京有明医療大学学長)が考案された科学的根拠のある呼吸体操です。(今年になってから科学雑誌ニュートンやPHP等でも紹介されました)

           

東北復興祭でラッタッタ呼吸体操
呼吸筋ストレッチ体操
ラッタッタ呼吸体操

             


 今回はお子様と家族で出来る呼吸筋ストレッチ体操の「ラッタッタ呼吸体操」を最後に紹介したいと思います。※ この体操は東日本大震災で被災した子供さんの心のケアのために作られました。

 呼吸筋ストレッチ体操に心地よいメロディーをミックス。多くの子供さんが安らかさや楽しさ、元気や笑顔を取り戻した成果が得られています。体操の説明を動画にしましたので見てみてください。(出典:NPO法人安らぎ呼吸プロジェクト)

ラッタッタ体操、体操の動き等説明付き動画

             

ラッタッタ体操

         

呼吸筋ストレッチ体操と腹式呼吸法の効果と実施方法
(一般社団法人健康サポート会さんのインスタライブに出演した時の動画)

               

成Naru健康プロモーションの活動

 病院、ディケアサービス、高齢者施設、市民講座、カルチャーセンター、企業様やパーソナルトレーニングで呼吸・発声トレーニングで健康増進、嚥下機能改善、ストレスマネジメント等を行っています。


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