2020.10月号 図書館ニュース
わらべうたで赤ちゃんとあそんでみませんか
神戸市立新長田図書館 子供サービス委員 松田 奈緒子
昔から子どもとのふれあいの中で歌われてきたわらべうたですが、最近はなじみのない方も多いのではないでしょうか。「歌うことは苦手だから、なんだかハードルが高い」「やりかたがわからない」と身構えてしまっていませんか?
実はわらべうたあそびは短くてすぐ覚えられるものが多く、道具がなくても、時間が少ししかなくても、赤ちゃんと楽しい時間を過ごす事の出来るとても便利なものです。
また、わらべうたに合わせながらおうちの方が赤ちゃんに触ってあげることで、赤ちゃんの体のツボを刺激することになり、体の発達にも良い影響を与えると言われています。
なにより、まだ言葉をしゃべれない赤ちゃんとの大切なコミュニケーションの時間になります。大事なのは歌の音程ではなく「おうちの方が歌って赤ちゃんに触れる」ということです。赤ちゃんはお母さんやお父さんの声、表情、手を通して全身で愛情を感じ取っています。
私も図書館で働くまではわらべうたをあまり知りませんでした。しかし、乳幼児向けイベントでわらべうたを通してふれあう親子の姿を見た時、赤ちゃんの満たされた様子に「わらべうたってこんなにも幸せ溢れるコミュニケーションの手段だったのか!」と感動したのを覚えています。
もちろんその時、赤ちゃんが何か言ったわけではありません。しかし私には、親が自分だけを見てくれている嬉しさや安心感、愛情をたっぷり受け取っている満足感のようなものが伝わってきました。
わらべうたの本として図書館でもよく紹介する本が『あかちゃんのごきげんがよくなる12のわらべうたえほん』(編・小林衛己子、絵・あべななえ、ハッピーオウル社)です。
いつでもどこでもすぐに歌えて遊べるシンプルな12の歌を紹介したもので、それぞれ遊ぶ時のポイントも書かれているので、わらべうた初心者の方にもぴったりです。
絵本を読むように絵とわらべうたを楽しめる『あかちゃんとわらべうたであそびましょ!』(構成・絵・さいとうしのぶ、のら書店)もあります。
今回紹介した本以外にも図書館には赤ちゃんと一緒に楽しい時間を過ごせるわらべうたやふれあい遊びを紹介する本がたくさんあります。是非手に取ってみてください。
4月号の図書館ニュースでもお伝えした「ほのぼのひろば」(毎月第4金曜日10時30分から11時30分)では、一緒にわらべうたあそびを体験できます。その他にも、絵本の読み聞かせ、子育てのワンポイントアドバイスも聞くことが出来ますので、ぜひお越しください。
※現在新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため定員は先着5組となっております。
神戸市立新長田図書館
- 開館時間:火~土 10:00~20:00、 日・祝 10:00~18:00
- 所在地:長田区細田町7-1-27 市営細田住宅2階