2020.12月号 図書館ニュース
図書館を使って 自分らしい子育てを
神戸市立新長田図書館 植村 綾子
子育てを楽しんでいますか
育児中のみなさま、毎日お疲れ様です。「少しは手を抜きたい。ラクしたい」と思っても、子どものことを思うと、ついつい頑張ってしまうのが現実ではないでしょうか。
そして子育てに悩みや疑問は尽きません。相談出来る人が身近にいればいいですが、なかなか聞けず一人で抱え込んでしまうこともあるでしょう。
もし自己流の子育てに疲れたら
人それぞれ育児方法は違います。育児書を読んで実践する方もいれば、先輩ママさんのアドバイスを参考にされる方、あるいはすべて自己流でお子さんと向き合っている方、さまざまでしょう。
私はあまり育児書は読んだことがありませんでした。すると、お手本になる物がないので、他のお母さんがどうやっているか分からない事例が増えていき、悩みや疑問が溜まっていきました。そんな時手に取った本が、加藤紀子さんの書かれた『子育てベスト100――「最先端の新常識×子どもに一番大事なこと」が1冊で全部丸わかり』(ダイヤモンド社)です。
この本は、子育てのあらゆる疑問に対する100の解決策が書かれています。今ご自身が抱えている悩みに近いものと、その解決策がきっと書かれているでしょう。
例えば、私は自分の子どもには習い事をたくさんさせたいと思っていました。「楽器に英語、水泳教室、学習塾とそろばんにも行かせたい。でも全部習わせるなんて、可能だろうか…」そんなことをずっと考えては悶々としていました。
そんな時、前述の『子育てベスト100』と出会い、目次をめくりました。するとあるではないですか、習い事関連の項目が3つも！ 思わず読んでみると、習い事は子ども自身が関心の高いことを習わせるといいこと、早い時期から習わせれば良いわけではないこと、過密スケジュールをたてると子どもが疲れてしまうこと、そして習い事は年収の5％程度でさせるのが理想であることが書いてありました。これらのことを知り、私の意識も変わりました。
「子どもが大きくなって何かに興味を持ったら、習い事をさせてあげよう。たくさん習い事をさせるよりは、家族や友達と話したり遊んだりする時間を確保してあげよう。習い事にお金を使うよりは子どもの将来のために貯金してあげよう」と。
そう思うと、少し肩の力が抜けたのがわかりました。
この本は、子育てを頑張るみなさまに読んでいただきたいです。100の項目を最初から読むのは大変なので、目次を見て興味のあるページから読んでいくのもいいでしょう。
お母さんの笑顔が子どもを笑顔に
育児のことで悩んだら、ぜひ図書館に来て下さい。図書館には子育てに役立つイベントや本がたくさんあります。お母さん自身が元気であることが、子どもを元気に成長させます。
新長田図書館は今日も、子育てするみなさまを応援します！
神戸市立新長田図書館
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- 所在地：長田区細田町7−1−27 市営細田住宅2階