2022年2月号 ナガイクアプリ1000ダウンロード突破記念★免疫をあげる薬膳コラム★
ナガイクアプリ1000ダウンロード突破記念としまして、今回は国際薬膳食育学会公認薬膳食育師の 伊達 尚江さんの 免疫をあげる薬膳レシピコラムをお届けいたします!
食材から免疫力を高める
伊達 尚江(だて ひさえ)
あわただしい1月はあっという間に過ぎて、2月になりました。「節分」「立春」と、春はもうそこまで来ています。
とはいえ、まだまだ寒い日が続きます。免疫力を高める食材を積極的に取り入れて、風邪予防に努めましょう。
今が旬の食材の一つ、「大根」は、消化を促進し、胃腸の調子を整える消化酵素・アミラーゼが豊富に含まれてます。また、気の流れを良くし、粘膜を丈夫にするので免疫力を高める効果もあるのです。のどの不快感、咳、痰のからみ、口内炎などの症状に有効で、風邪やインフルエンザの予防にも効果的です。
大根は体を冷やす涼性の食材なので、温性の生姜や唐辛子、ニラなどと一緒に摂り、バランスを整えるのがおすすめです。
部位による特徴としては、上部は甘みが強く、サラダなど生食に適しています。中部は柔らかく甘みと辛みのバランスが良いので、どんな料理にも合うオールラウンドプレーヤー。下部は下に行くほど辛みが強く、水分が少ないので炒め物に適しています。大根おろしに辛みが欲しい時には、上部と下部を合わせてみましょう。大根葉は、みじん切りにして塩もみをし、水気をしぼってごま油で炒ると、おいしい箸休めのできあがり。おでん、大根ステーキ、ふろふき大根、みそ汁やスープの具など、今の時期の食卓にぜひ。
では、簡単な2品をご紹介します。
☆大根とちりめんじゃこのごま油和え
材料
大根 200g
生姜 1かけ
ちりめんじゃこ 大さじ2
青ねぎ 10㎝分
ごま油 大さじ2
塩 小さじ1
作り方
1 大根は皮をむき、4,5㎝長さのマッチ棒状に切る。
生姜は細い千切りにし、大根とまぜ合わせてボウルに入れ、上に小口切りした青ねぎとちりめんじゃこを乗せる。
2 フライパンにごま油を入れて煙が出るまで熱し、ねぎとちりめんじゃこの上にかける。
3 すぐに塩を加えて、よく混ぜ合わせる。
☆大根のはちみつ漬け
材料
大根 100g
はちみつ 適量
作り方
1 大根は皮のまま1センチ角のサイコロ上に切って広口瓶に入れる。
2 はちみつをひたひたになるまで入れて3時間から一晩つけ、冷蔵庫で保存。
3 大根の水分が出たつけ汁は、お湯で溶いたり、水や炭酸で割って飲む。大根はそのまま食べたり、みそ汁の具に。
※のどの痛みや咳に効くと、江戸時代から使われていた民間療法です。
※大根は漬けすぎると渋みが出るので、3日ぐらいで取り出して別の容器に移してください。
大根もつけ汁も、冷蔵庫で一週間くらい日持ちします。
伊達 尚江(だて ひさえ)
コミュニティハウス スタッフ。フリーライター。国際薬膳食育学会公認薬膳食育師。薬膳教室講師。