2022.12月号 図書館ニュース
子どもを危険から守るには?
現代社会において、残念なことに子どもが犯罪に巻き込まれてしまうことがあります。親なら、我が子を心配する気持ちは皆同じだと思いますが、具体的にどのような対策をすれば子どもを安全に守れるのでしょうか。
家庭で守る
「知らない人について行ってはダメ」「変な人に何かされそうになったら大声で助けを呼ぶように」。私は子どもの頃、両親にしつこくそう教えられ、実際に危ない目にあった時もこの2つを守って行動したことで幸い事件に巻き込まれませんでした。子どもを狙った犯罪は昔よりさらに多様化しており、上記の方法だけでは子どもを守りきれないように思います。犯罪や事件に巻き込まれないようにするには、例えば、持ち物のすぐ見える所に名前を書かないとか、身近な場所のどんなところが危険なのかを教えることがいいようです。また親自身が子どもを守るためのネットワークを家庭の外にも作ることも大事でしょう。
地域で守る
子どもが一歩家から出ると、危険がいっぱいです。私事ですが、近所で小さい子が1人でいるのを見かけた際は、どこの家の子か確認し、近くに親御さんがいるか捜します。いなければできる限り子どもを見守ります。大した事ではありませんが、大人が子どもを見守ることが犯罪を防ぐ手段になると思います。子どもにとって身近なコミュニティはご近所さんなので、普段から挨拶、ゴミ捨てのマナーを守ってご近所ネットワークを築き、もしもの時に助けてもらえるようにしておく事が大事です。
また自ら通学路に立ち防犯パトロールを行うことも、子どもを守ることに直結するでしょう。
我が子であってもよそのお子さんであっても、子どもが事件に巻き込まれた時、悲しいのは同じです。だから皆で見守りたいですね。
<参考資料>
『子どもの防犯マニュアル』(舟生岳夫 著 日経BP社)
『うちの子、安全だいじょうぶ?新しい防犯教育』(宮田美恵子著 新読書社)
『もしものための防犯ゼミナール』 (学研プラス)
ここに挙げた本の中にも子どもを守る術はたくさんあります。
図書館には紹介した本の他にも防犯に関するものを所蔵しています。
将来子どもが自分で自分の身を守れるようになるため、と思って手に取ってみてはいかがでしょう。
またよろしければ新長田図書館にお越し下さい。
神戸市立新長田図書館
植村綾子