82. 2023.2月号 図書館ニュース


2023.3月号 図書館ニュース

自分の体調後回しになっていませんか?

コロナ禍でマスクを付けて外出することが当たり前のようになってしまいました。私自身はお化粧が適当でもマスクで隠せるし、寒い冬はむしろ温かくていいかなって思うこともありますが、ほんのちょっとの体調不良では病院に行きづらい環境が続いているのも事実です。がん検診の受診率はコロナ禍で減っているとも聞いています。

子どもの体調には常日頃から気を配っていても、子育て真っ只中のお母さん達、自分のこととなると少しぐらいの不調なら市販の薬で対処したり、「このぐらいなら我慢できるかな」とついつい後回しにしていませんか?ちょっとした不調の中には適切なケアや治療をすれば改善できるものもあるんですよ。

キーワードは女性ホルモン

『これってホルモンのしわざだったのね』(松村圭子著/池田書店)によると女性の不調は女性ホルモンの乱れからくるものが多いそうです。女性ホルモンって、実は一生にティースプーン1杯程度しか出ないと言われているのに妊娠・出産だけでなく女性らしい体型にし、骨や代謝などに作用して健康を守る働きをしてくれるのです。この女性ホルモンの分泌は主に卵巣ですが、司令塔はなんと脳の視床下部!この視床下部は肉体的・精神的なストレスにさらされたときの体の反応も指揮しています。女性ホルモンがストレスや睡眠不足の影響を受けやすいのは、どちらも同じ場所で管理されているからなんですね。また体に悪いと思われがちなコレステロールは女性ホルモンの材料となるので、ダイエットで食事制限をすると女性ホルモンを作り出す材料が足りず、ホルモンバランスが乱れる原因になります。つまりホルモンバランスが乱れる原因の一つとして、生活習慣やストレスがあるという事です。子育て中に規則正しくストレスをためない生活なんて難しいことかもしれませんが、リラックスタイムを作ったり(脳の休憩も必要♥)、バランスのとれた食事、睡眠時間を確保することでプチ不調は防げるかもしれません。寝る直前のカフェインやアルコールの摂取を控え、質の良い睡眠を取るよう心掛けたり、おやすみ前のストレッチも気分が落ち着いて心地良い眠気がやってくるかも…。

ホルモンの分泌量は生理周期の中で増えたり減ったりするので、「マイパターン」が分かればプチ不調に対処しやすくなります。

病院での検診も不可欠

生理周期に関係なくだるさが続くようであれば、自己判断は避けて早めに病院を受診しましょう。女性ホルモンの分泌量の多い時期に発症しやすい病気、急激に減る時期に見られる不調や病気など、どのタイミングでも病気のリスクは伴うので定期検診で予防、早期発見も大切です。

図書館にはここで紹介した本以外にも健康に関する本がたくさんありますのでどうか参考になさってください。

お母さんの笑顔が家族の幸せ運びます♪

紹介した本・参考にした本

『これってホルモンのしわざだったのね』

(松村圭子 著/池田書店)

『医師が教える女性の正しい不調ケア大全』(ヘルスケア大学 著/宝島社)


神戸市立新長田図書館

川福佳代子