2021.2月号 図書館ニュース
イクメン一年生!助け合える育児ライフを
神戸市立新長田図書館 本勝 愛佳
はじめの第一歩
「イクメン」という言葉を耳にしてから随分経ちますね。最近ではパパが育児をするのは、珍しくないようです。進んで子育てに向き合おうとする男性が増えてきています。とはいえ、実際には子供との時間が欲しいけど仕事との両立は難しい、という声が多いようです。では、どうすればパパも育児に関われるでしょうか?
『「パパは大変」が「面白い!」に変わる本』(安藤哲也+NPO法人ファザーリング・ジャパン著/扶桑社)の中に、「まずは週1回、定時に帰ることから始めよう」というコラムがありました。そこには、次のようなことが書かれています。
「毎週決まった曜日にする必要はありません。「今週、この日は定時に帰る」と決め、集中して仕事をし、帰宅して家族と触れ合うことで、自分の生産性が上がることが必ず実感できます。そうしたら週2回、3回と“定時デー”を増やしてみましょう。」
どうしても定時に帰れない人は、「これだけやってから帰ろう」と決めるといいようですね。それだけで、家族と接する時間が増えます。
この本を読んでいると、ミルクやオムツ換えなどの直接的なお世話をすることだけが育児ではないのだなと思いました。赤ちゃんを産んだ私の友人が、「油や洗剤とかの液体類を買う時が大変よ。」と話しているのを聞いたことがあります。重いものの買物や、休日に掃除を代わってあげるだけでママの助けになり、育児に繋がるのではないでしょうか。
パパだから喜ばれること
力が必要な時、例えば抱っこや高い高いなどの遊びの時はやはりパパに頼りたいですよね。前橋明さんが書かれた『子どもにもママにも優しいふれあい体操』(かんき出版)には、月齢・年齢に合った体操の紹介だけでなく、睡眠・食事のワンポイントアドバイスが載っています。安全を考慮してパパにやってもらう方が、子供に安心感を与え、より喜ばれるというアドバイスも書かれていました。より高く持ち上げることができるパパだからこその特権と言えるでしょう。時間がある時は、たくさん遊んであげましょうね。
図書館に来るパパが増えています
しかし、仕事と家事・育児の両立にはまだまだ壁があり、毎日頑張っているママには弱音を吐けず、ストレスが溜まって所謂「イクメンブルー」になりやすいと聞きます。安藤哲也さんの本には「弱音を吐けるパパ友を作ろう!」というコラムもありました。親同士のコミュニケーションの場として、図書館でもママもパパも一緒に楽しめるイベントを開催しています。昨年の12月には「パパのおひざでおはなし会」を行いました。
最近では小さなお子さんとパパの2人だけで図書館に遊びに来ているのをよく見かけます。また、仕事帰りの男性が絵本を借りて帰るのを見ると、「家で子供達に読んであげているのかな?」と思いほっこりします。
少しでも繋がるきっかけ、交流の場の1つとして図書館を使って頂けると私達も嬉しいです。
- 開館時間:火~土 10:00~20:00、 日・祝 10:00~18:00
- 所在地:長田区細田町7-1-27 市営細田住宅2階