56.2022.2月号 ナガイクアプリ1000ダウンロード突破記念★免疫をあげる薬膳コラム★

2022年2月号 ナガイクアプリ1000ダウンロード突破記念★免疫をあげる薬膳コラム★

ナガイクアプリ1000ダウンロード突破記念としまして、今回は国際薬膳食育学会公認薬膳食育師の 伊達 尚江さんの 免疫をあげる薬膳レシピコラムをお届けいたします!


食材から免疫力を高める

伊達 尚江(だて ひさえ)

 あわただしい1月はあっという間に過ぎて、2月になりました。「節分」「立春」と、春はもうそこまで来ています。

 とはいえ、まだまだ寒い日が続きます。免疫力を高める食材を積極的に取り入れて、風邪予防に努めましょう。

 今が旬の食材の一つ、「大根」は、消化を促進し、胃腸の調子を整える消化酵素・アミラーゼが豊富に含まれてます。また、気の流れを良くし、粘膜を丈夫にするので免疫力を高める効果もあるのです。のどの不快感、咳、痰のからみ、口内炎などの症状に有効で、風邪やインフルエンザの予防にも効果的です。

 大根は体を冷やす涼性の食材なので、温性の生姜や唐辛子、ニラなどと一緒に摂り、バランスを整えるのがおすすめです。

 部位による特徴としては、上部は甘みが強く、サラダなど生食に適しています。中部は柔らかく甘みと辛みのバランスが良いので、どんな料理にも合うオールラウンドプレーヤー。下部は下に行くほど辛みが強く、水分が少ないので炒め物に適しています。大根おろしに辛みが欲しい時には、上部と下部を合わせてみましょう。大根葉は、みじん切りにして塩もみをし、水気をしぼってごま油で炒ると、おいしい箸休めのできあがり。おでん、大根ステーキ、ふろふき大根、みそ汁やスープの具など、今の時期の食卓にぜひ。

では、簡単な2品をご紹介します。

☆大根とちりめんじゃこのごま油和え

材料

大根   200g

生姜   1かけ

ちりめんじゃこ 大さじ2

青ねぎ  10㎝分

ごま油  大さじ2

塩     小さじ1

作り方  

1 大根は皮をむき、4,5㎝長さのマッチ棒状に切る。

  生姜は細い千切りにし、大根とまぜ合わせてボウルに入れ、上に小口切りした青ねぎとちりめんじゃこを乗せる。

2 フライパンにごま油を入れて煙が出るまで熱し、ねぎとちりめんじゃこの上にかける。

3 すぐに塩を加えて、よく混ぜ合わせる。

☆大根のはちみつ漬け

材料

大根 100g

はちみつ 適量

作り方 

1 大根は皮のまま1センチ角のサイコロ上に切って広口瓶に入れる。

2 はちみつをひたひたになるまで入れて3時間から一晩つけ、冷蔵庫で保存。

3 大根の水分が出たつけ汁は、お湯で溶いたり、水や炭酸で割って飲む。大根はそのまま食べたり、みそ汁の具に。

※のどの痛みや咳に効くと、江戸時代から使われていた民間療法です。

※大根は漬けすぎると渋みが出るので、3日ぐらいで取り出して別の容器に移してください。

大根もつけ汁も、冷蔵庫で一週間くらい日持ちします。


伊達 尚江(だて ひさえ)

コミュニティハウス スタッフ。フリーライター。国際薬膳食育学会公認薬膳食育師。薬膳教室講師。