2022.2月号 図書館ニュース
神戸市立新長田図書館 館長補佐 平山頌子
子供の成長は思ったより早い
子どもの世話が四六時中必要な時期は、ママにとって大変な時期には違いありませんが、振り返ると「あっ」という間に親の手を離れて行ってしまいます。成長を目の前で感じられて、五感を育てることもできる、 “子どもと料理”を始めてみませんか。
子どもと一緒にキッチンへ
『こどもキッチン、はじまります~2歳からのとっておき台所しごと』によると、一概には言い切れませんが、2歳の子にも料理のお手伝いが始められる、と書いてありました。幼児にもできる台所しごとというのは、総じて子どもの発達段階に合わせて「できること」をしてもらうようです。例えば、ゆでたジャガイモをマッシャーでつぶしたり、すりこ木でキュウリをたたくなど、ママが見守るそばで担ってもらえるものです。
しかし、キッチンには小さな子どもにとって危険なものがたくさんあります。
子どもをキッチンに入れる前に気を付けること
- 手が届くところには、触っていいものだけを置く
- 包丁や火など危険なものを扱う前には言い聞かせる
- 指示は具体的に伝える
- 作業は大人の倍以上時間がかかることを認識しておく
…と言われても、子どもと料理なんてやっぱり不安。
というご意見はごもっとも。そんな方には料理の楽しさを親子で味わえる、こんな絵本はいかがでしょうか。
・『しろくまちゃんのほっとけーき』
わかやまけん こぐま社
・『サンドイッチサンドイッチ』
小西英子作 福音館書店
・『おにぎり』
平山英三 文/平山和子 絵 福音館書店
どの絵本も、作る楽しさや食べることの魅力が画面いっぱいにあふれているので、お子さんに気に入ってもらえるのではないでしょうか。
最後に
台所しごとを始めるのに「遅すぎる」ことはありません。今は不安でも、お子さんが「やってみたい」とママの元にやってきたとき、気持ちにも余裕があればぜひ挑戦させてあげてください。
また、図書館では「こんな本あるかしら?」という探し物のお手伝い、様々なイベントも行っています。みなさまのご来館をお待ちしています。
参考にした本:
・『こどもキッチン、はじまります。
2歳からのとっておき台所しごと』
石井由紀子著 太郎次郎エディタス
・『子どもをキッチンに入れよう!
子どもの好奇心を高める言葉のレシピ』
藤野恵美著 ポプラ社
館長補佐 平山頌子