2022.10月号 図書館ニュース
こどもとたくさんあそぼう
神戸市立新長田図書館 松田奈緒子
新型コロナウイルス感染症の影響が長引く中、思うように行動できず、窮屈な思いをされることが多いのではないでしょうか。こどもを色々な場所に連れて行ってあげたいけど、心配で行動範囲が限られてしまい、単調な毎日になってしまっているかもしれません。そんな時は、特別なところに行かなくても普段から取り入れる事のできる遊びのアイディアを本で見つけてみるのも良いかもしれません。今回はいくつか紹介したいと思いますので、よろしければ皆様も日々の生活に取り入れてみませんか。
いつもの散歩もアイディア次第
散歩も一工夫すると、いつもの道でも楽しむことができます。例えば、「ポストはどこ」といった質問をしながら散歩することで、『ミッケ!』ごっこをしてみたり、空き箱などに散歩中見つけた葉っぱや花びら、木の実などをおかずに見立ててつめていき、お弁当作りをしたりするといったアイディアがあります。
また、秋は色とりどりの落ち葉があるので、それを集めて持って帰り、お家で画用紙に張り付け、絵をかいて遊ぶこともできます。
雨の日だって大丈夫
お家の中でもアイディア次第で色々な遊びができます。例えば、普段しているお絵かきも紙をつなぎ合わせて大きいスペースを作ってあげるだけで、普段と違った楽しみがうまれます。また、特別なおもちゃはなくても、新聞紙等にマスキングテープで道を描き、新聞紙上を街に見立てて空き箱の車を走らせて遊ぶこともできます。また、こどもにリモコンを向けてみて「ピッ!」と言ったら動きを止めさせるという遊び方もあります。これは、こどもが走り回っていう事を聞かない時にも使えて、しつけにも役立ったりします。
想像力で遊びは無限大
こどもは想像力が豊かで、特別な道具がなくても、色々な遊び方ができます。一緒に遊ぶ大人も、『ピッツァぼうや』にでてくるおとうさんのような子供に負けない遊び心をもって、楽しめたら素敵だなぁと思います。
また、親が楽しんでいると、こどももそれだけで楽しい気分になります。親の笑顔や楽しそうな様子は覚えているもので、私自身ふとした時に、母親とのお絵かきや絵本の読み聞かせの様子を思いだし、懐かしい幸せな気持ちになることがあります。
図書館では、そのような楽しい思い出を作るお手伝いを本でさせていただくだけでなく、様々なイベントも開催し、皆様をお待ちしています。不定期ですが親子で楽しむことのできる工作会等も実施していますので、ぜひ遊びに来てください。
紹介した本・参考にした本
『ミッケ!』シリーズ(ウォルター・ウィック写真 ジーン・マルゾーロ文 糸井 重里訳 小学館)
『ピッツァぼうや』(ウィリアム・スタイグ 作 木坂涼 訳 らんか社)
『今日は、子どもが可愛く見える ママのゆるコツ事典』(渡辺のぞみ 著 文響社)
『12か月が楽しい!子どもの季節あそび』(HoiClue 編著 朝日新聞出版)
『こどもおうちあそび大全』(横山洋子 著 永岡書店)
神戸市立新長田図書館
松田奈緒子