121. 2025.4月号 みみより情報 図書館コラム


ご入学・ご進級おめでとうございます!

今回は「学校に関する絵本」というテーマで、読み聞かせや親御さんと一緒に読んでいただける本を3冊紹介いたします。

小学校での生活はどんな感じかな

 園での生活と違うことといえば、小学校は1年生から6年生までが通っていたり、授業や宿題、園よりも広い校舎や校庭があることも挙げられるでしょう。

そんな小学校での生活の様子をイラストや写真で知ることができるのが『小学校の生活ずかん』(絵 はまのゆか Gakken)です。見返し(表紙や裏表紙をめくったところ)には地図が載っているので、お子さんが通う通学路や校舎と比べても面白いかもしれません。

これが楽しみというお子さんに

 毎日の給食がどのように作られているかご存知ですか?そんな疑問を解決してくれるのが『給食室のいちにち』(文 大塚菜生 絵 イシヤマアズサ 少年写真新聞社)です。給食や給食室のひみつがたくさん描かれているので、給食が大好きというお子さんにおすすめです。子どもたちが口にするまでの間に、思いもしなかったような人たちが関わっていることにも、気づかせてくれる絵本です。

教科書に載っている本から

 『ふたりは ともだち』(アーノルド・ローベル 作 三木卓 訳 文化出版局)ほか、がまくんとかえるくんが登場するシリーズを紹介します。同書所収の「おてがみ」は小学2年生の国語の教科書に掲載されているので、ご存知の親御さんもいらっしゃるでしょうか。1冊に4つの物語が収められています。相変わらず、がまくんとかえるくんの掛け合いはとてもやさしく、時に笑わせてくれて、相手への思いやりにあふれています。「おてがみ」以外の物語もぜひ味わってみてください。(ページごとに味わい深い表情をするがまくんとかえるくんにもぜひご注目ください)

 図書館には、この本のように国語の教科書に載っていたり、紹介されている物語や絵本も所蔵しています。シリーズは『ふたりは いっしょ』『ふたりは いつも』『ふたりは きょうも』の4冊です。

本とともに楽しいひとときを

 冒頭で「読み聞かせや、親御さんと一緒に…」と書きました。「小学生になったら自分で本を読めるから読み聞かせは必要ないでしょ」と思われる親御さんもいらっしゃるかもしれません。実は、そんなことはありません。文字を覚えたての子どもは、目の前の文字を追うことで精いっぱい。まだまだ読んでもらいたい、というのが本音です。小さいうちは耳から入ってくる言葉を子どもはそのまま覚える力も持っています。毎日は難しいと思いますが、「読んで!」とお子さんが言ってくるなら、親御さんの時間と気持ちに余裕がある時には、親子で一緒に楽しむのはいかがでしょう。

 親御さんが忙しい、というときはぜひ図書館をご利用ください。当館では第1・3土曜日の午前中におはなし会、第2・4・5土曜日の午後にえほんの会を行っています。小さいお子さんも、小学生のお子さんも大歓迎です。「まだ図書館に行ったことがない」という方もお気軽にお越しください。

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神戸市立新長田図書館 館長補佐 平山頌子


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